経営者は楽観的に構想して悲観的に計画する

悲観と楽観

経営者の資質や心構えについて書かれている本を読むと、よく見かけるのが「経営者は楽観的に構想して悲観的に計画するのがよい」というような文章です。
これはもともとは日本を代表する経営者である元京セラ社長である稲盛和夫氏のエッセーよりとられた言葉ですが、その後さまざまなアレンジが加えられつつ多くの経営者や経営的な仕事を志す人のための教本の文句として使用されるようになっています。

この表題の言葉に示されていることの内容とは、企業を経営していく上において新製品や新技術を開発したりする場合には、否定的な意見を気にするのではなくむしろ絶対にうまくいくと根拠なく信じられるくらいがよいというふうなことです。

しかしながら最初の構想の段階においては楽観的過ぎるくらいでよくても、それをいざ計画にうつすときにはむしろ正反対に悲観的に、それを実現するためにはどのような困難があるかということを細かく考えてみることも必要であるとされています。
企業においてはなにか新しいことをしようとすると、必ずと言ってよいほど前例を気にした反対意見が出てくるものです。
そこで経営者がどのようなスタンスを持ってその事業を見ているかについてはかなり強い意志表示を持って示す必要があります。

「楽観的」が経営者には重要

経営者となる人の資質は様々ですが、共通しているのはこのような大胆な構想を持ちつつも綿密な計画性を維持できているということです。
この「楽天的」という性格についてはかなり重要度が高いらしく、多くの場面でトップとなる人材につちえの適性で語られることが多くなっています。

楽観的な構想とは、例えば何か新しい事業を開始しようというアイディアが部内から出されたときに、それ肯定的に捉えることができるかどうかということです。
世間一般的に不景気という印象が強くなりすぎてしまうと、どうしても新たな投資については消極的になってしまいがちであり、そのために本来はすべきような投資などについても消極的になってしまいがちです。

ですが、企業においては現状維持をしていけば安全ということは決してなく、常に成長がなければうまく企業を大きくしていくことができません。
企業において正しく発展をさせていくためには、適切な成長計画を立てていかなくてはいけません。
そのため、経営者となる人にとっては、楽観的な構成と悲観的な計画という二面性をうまく両立させ、そこから自社の発展を考えていけるような広い視野やスタイルが求められます。